台湾の原住民族、ルカイ族の石造りの家屋(石板屋)が、WMF(ワールド・モニュメント・財団)の歴史的建造物保護計画に加えられた。ルカイ族は石の板を重ねて作った家屋に住む伝統を持つことで知られる。台湾南部・屏東県霧台郷にはこうした家屋の集落があり、WMFは15日に発表した2016年度の「ワールド・モニュメント・ウォッチ計画」に加えられた。歴史的建築物や文化遺産の保護の取り組みで、今回選ばれたのは世界で50カ所。台湾でWMFに選ばれるのは、2004年の離島・澎湖県望安郷の住宅集落に続いて2カ所目。
石造りの家屋が選ばれたことは、この集落文化の価値が評価されたことを示す他、台湾の文化の保存に対する国際社会の関心を求めてきた政府、並びに民間団体にとっては大きな励ましとなる。
これらの家屋はルカイ族発祥の地とされる「好茶集落」にあり、600年以上の歴史を持つ。標高約1000メートルで、絶滅したとされるネコ科の動物、「ウンピョウ」の故郷と呼ばれる。ルカイ族の人たちは自分たちを、「ウンピョウの伝承者」と呼んでいる。
山肌に沿って建てられた100軒あまりの家屋と、20代目を超える頭目の家系の中心的な住宅がある。さらにはそれら家屋のユニークな建築技術や伝統も残っており、歴史、文化、芸術的な保存価値を備えている。