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屏東・東港で「焼王船」行われる

  • 11 October, 2015
  • Editor
屏東・東港で「焼王船」行われる
炎に包まれる王船

台湾最南端、屏東県の漁港、東港鎮の東隆宮では4日から11日まで「東港迎王平安祭典」が行われた。11日朝5時、祭りのクライマックスといえる道教の神様、王爺が乗った船を燃やし天に送る「送王」の儀式、通称「焼王船」が行われ、8日間に渡る祭典はフィナーレを迎えた。

 

「東港迎王平安祭典」は、3年に一度行われる東港鎮における重要な祭典。道教の神様、王爺をお迎えし、伝染病や悪霊を退散してもらうことを目的に、各地を巡礼し様々な儀式を行ったあと、王爺を王船と呼ばれる船に乗せ、この王船を燃やし天に送るもの。

 

10日夕方、東隆宮ではお参りの人に加え、「焼王船」の儀式を見ようと訪れた人々で一杯となった。各地を巡礼した王船が東隆宮に戻ってくると、信徒によって準備された日用品や食品、あの世でお金の代わりとなる金紙などを積み込む「王船添載」の儀式、そして伝染病の駆除を祈願する「和瘟押煞」の儀式が行われた。

 

10日午後10時、「和瘟押煞」の儀式を終えると、王船に豪華なお供えをする「宴王」の儀式が行われた。そして11日午前1時、この「宴王」の儀式を終えると、王船は信徒とともに2キロ離れた鎮海公園の海辺へ向かった。そして、王船の担ぎ手と信徒の協力のもと、王船は入水。船体が安定したのち、王船の周りに「庫銭」と呼ばれる紙のお金がまかれ、帆を立て、王爺の乗船儀式などを行った後、11日午前5時過ぎ、火が放たれた。王爺が乗り移った「乩童(タンキー)」(神の意志を人間に伝える憑依体質のある人)は、信徒達に向けて手を降り、別れを告げた。

 

「庫銭」に火が放たれると、王船は瞬く間に炎につつまれた。人びとは、その雄大で美しい姿をカメラに収めた。朝6時、王船燃え尽き、灰となった。

 

今回の祭典で燃やされた王船は全長15メートル、幅4メートル、帆の高さは15メートル。ヒノキ、ブラジルボク、クスなど高級な木材が使われている。台湾元700万元(日本円約2600万円)投じ、職人たちによって5ヶ月の時間をかけて作られた。

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