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総統:現状維持は台湾の共通認識

  • 10 October, 2015
  • Editor
総統:現状維持は台湾の共通認識
馬・総統が談話を発表

馬英九・総統が10日、双十国慶節祝賀大会で談話を発表した。注目が集まる台湾海峡両岸関係について、馬・総統は、「過去7年来、我々は両岸関係の平和的発展を推進し、台湾海峡を『アジアの火薬庫』から『平和の道』へと変貌させた。与野党の指導者はいずれも、申し合わせたように現状維持を支持しており、非常に得がたい。7年来の政府の両岸政策が、『中国大陸に偏り、台湾を売り渡すもの』、または『主権を矮小化するもの』などではなく、むしろ民意の主流になったことを証明している」と語った。

馬・総統はさらに、「現状維持」は天から降ってくるものではなく、当然のことと考えるべきではないとし、両岸は原則を堅持することでこそ「現状維持」ができると強調して、下記の5項目の原則を提示した。

第一に、中華民国憲法の枠組みの下で、両岸が「統一せず、独立せず、戦わない」という原則を維持することで、これこそが台湾で8割の民意が支持する「台湾コンセンサス」。

第二に、「92年コンセンサス、一つの中国・各自解釈」を基礎とし、両岸関係の平和的発展を推進すること。これは台湾が提示し、中国大陸が受け入れ、5割以上の民意が支持する「両岸コンセンサス」。馬・総統は、この共通認識がなければ、現状維持は単なるスローガンでしかなく、実現することは不可能で、両岸関係の平和的な発展につなげることも不可能だとし、「92年コンセンサス、一つの中国・各自解釈」の重要性を訴えた。

第三は、「台湾を主体に、人々に有利に」という交流の原則。第四は、「切迫しものを優先し、そうでないものは後回し。容易なものを優先し、難しいものは後回し、経済問題を優先し、政治問題は後回し」という交渉の原則。第五が、「対等で尊厳が保たれ、互いに利益がある」という対話の原則。

馬・総統は、「台湾コンセンサス」と「両岸コンセンサス」は、両岸関係と国際関係に良性の循環をもたらす基礎で、次期総統がこれに沿っていくなら、両岸関係は安定する」と主張した。そして、中華民国の総統が中華民国憲法によって生み出された「92年コンセンサス」を受け入れることは合憲で、理にかなったことだと強調した。

台湾の学術界からはは、馬・総統の談話は、祝賀大会に参加していた最大野党・民進党の蔡英文・主席に向けたものだという指摘が出ている。蔡・主席は民進党の次期総統候補。選挙戦でのリードが伝えられているが、両岸関係についての政策では、「両岸の現状維持」というだけ。このため馬・総統は、国慶節の場を利用して、「いかにして維持するのか」を蔡英文氏に問いかけたとの意見が出ている。一方、「統一せず、独立せず、戦わないのが台湾コンセンサス」という表現は、蔡氏が2012年の総統選で行った主張であることから、参加した野党に対する敬意が込められているという見方も。

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