与党・国民党の次期総統候補の問題で、朱立倫・主席が出馬の意向を示したと伝えられている。国民党の次期総統候補は立法院副院長を務める洪秀柱・女史だが、支持率で対立候補の最大野党・民進党の蔡英文・候補に及ばないことから、国民党内では候補者を入れ替える動きが固まりつつある。
国民党の朱立倫・主席は6日、洪・女史と複数回意思疎通を行い、洪・女史が発言内容や態度を調整するよう求めたと話し、一部メディアの報道内容を認めた。朱・国民党主席は、「一部の発言や政策理念の上で、あるいは洪・女史の態度の上で一部調整するよう希望した。台湾には様々な考えがあり、党主席として洪・女史に説明する必要があった」と述べている。
来年1月16日には正副総統選挙と共に立法委員選挙も行われる。朱・主席は、「洪・女史は、自分の勝ち負けにはこだわらないし、立法院での議席についても考慮しないと話しており、意思疎通が必要だと思った。このため顔を合わせた時には、何度もこの方面も考慮するよう促し、さもなくば大局を重んじることになり、様々な声があがるだろうと伝えた。洪・女史は誰が責任を負うかとたずね、自分は党主席として責任逃れはできず、必要ならばすべての責任を負うと答えた」と話した。
この発言は、朱立倫・主席が、洪秀柱・女史に代わって出馬する意向を示したものと受け止められている。
朱・主席は、党全体が強く洪・女史を支持しているわけではないと認めている。国民党は7日の中央常務委員会で、公認候補を入れ替える提案がなされる見通しで、そのための全国代表大会臨時会議が開かれるかどうかが焦点。
一方、洪秀柱・女史は6日午後4時に記者会見を開き、最後まで戦う考えを改めて示した。洪・女史は、正式な党内の手続きを踏んで選ばれた公認候補である自分が選挙戦を断念させられるのは理にかなっていないと主張、自分のために党の規定を改正するのは、特定の人を対象にしたもので不当だと述べている。洪・女史はそして、候補者に立候補辞退を迫るやり方は、国民党に対する有権者の信頼を崩壊させると、党にとっての危機であることを訴えた。
国民党は昨年の統一地方選挙で大敗し、次期総統選挙に党内の大物政治家が立候補しない中、洪・女史がこうした政治家の出馬を促す形で立候補、その後、党内予備選に結局誰も出ず、洪・女史が正式な公認候補となった経緯がある。