馬英九・総統が29日夕刻、台北でテレビ会議を通じて欧州議会で中華民国(台湾)に友好的な議員グループのWerner Langen主席らと、区域の安全保障、経済貿易などの複数項目の議題について意見交換した。馬・総統が欧州議会の議員とテレビ会議を行ったのは初めて。
馬・総統はあいさつの中で、ドイツとフランスが百年間戦争を繰り返してきたが、第二次世界大戦後、両国では大規模な学生交換計画が進められたため、双方の関係が大いに改善され、ヨーロッパ諸国の団結を促す柱となったと指摘した。馬・総統は、自身が総統に就任した後、中国大陸との学生交流を積極的に進め、若者たちが早い段階で誤解を解消し、平和を維持するなど、友好関係を深められるよう取り組んでいるのも「欧州経験」の啓発を受けたためだと説明した。
馬・総統はまた、「共に中華民族に属している、台湾と中国大陸の若者が友達になれれば、台湾海峡両岸では戦争が勃発しないはずだ。そのため、総統に就任した後、双方の学生の交流促進に積極的に取り組んでいる。その結果、台湾で進学する中国大陸の学生は、私が総統に就任する前の823人から現在の3万3000人に増え、40倍以上になった。両岸の若者が人生の早い段階に友好関係を築いてこそ、初めて誤解を解消し、平和を維持することができると信じている。」と述べた。
馬・総統はさらに、「欧州諸国が、『争議を棚上げし、資源を共有する』精神で、『北海大陸棚事件』に対処したことに深い感銘を受けたため、そのような原則で『東シナ海平和イニシアチブ』を提唱した。」と説明、「その具体的な表れは『台日漁業協定』だ。今後も似たような方法で南シナ海の問題を解決することができる。」との見方を示した。
台湾と欧州との経済貿易に関する欧州議会の議員からの質問に答えて、馬・総統は、欧州連合が先に中国大陸と自由貿易協定(FTA)を締結することを受け入れられるが、台湾と欧州連合との投資関係はすでにネックに差し掛かっており、突破口を見出す必要があるとも指摘した。馬・総統は、現時点では台湾・欧州経済連携協定(ECA)、または二者間投資協定(BIA)の締結を真剣に考えるべきだと指摘している。