毛治国・行政院長が、カード式の「台胞証」の使用開始は台湾の人たちの感情を害すると批判した。中共は21日より、台湾の人たちが中国大陸に入る際に中共が発行するパスポート代わりの「台湾住民中国大陸往来通行証(台胞証)」を従来の冊子からカード式に変更したものの使用を開始した。
カード式「台胞証」は中国大陸に移管された香港の人たちが使用するものと類似しており、中華民国台湾を矮小化する疑いが持たれている他、IC組み込み型カードであることから個人情報の安全性に対する懸念もある。
行政院の毛治国・院長は21日、立法院本会議で最大野党・民進党の立法委員からの質問に対し、中国大陸側の台湾に対する事前の意思疎通が十分でなく、非常に不満であるとの立場を表明した。毛・行政院長は、「中国大陸側はこの台胞証の問題を処理する上で、我が方との事前の意思疎通が十分でなかった。非常に不満だ。中国大陸のこのようなやり方は台湾の人たちの感情を著しく害しており、我々はこの点、厳しく説明したい」と述べた。
また、中華民国政府で対中国大陸政策を担当する行政院大陸委員会の林祖嘉・副主任委員は、中国大陸側が公開しているカード式の「台胞証」の内容は従来の冊子のものとまったく同じだが、個人情報の安全性はやはり心配だと述べた。