原住民族・パイワン族の先祖の霊が正式に国立台湾大学に納められた。パイワン族の佳平集落(台湾南部・屏平県泰武郷)のZingrur「頭目」の家にあった先祖の霊を表す木彫の柱は日本占領時代の1932年に台湾大学の前身、台北帝国大学の研究者によって同大学に収蔵された。このため同集落の人たちはそれ以降、この先祖の柱を目にすることが出来ず、また、関連の文化や歴史も失われつつあった。
2014年、台湾大学が文化部に申請し、この柱は今年3月25日に国宝に指定された。文化部と台湾大学は12日、共同でこの柱を正式に台湾大学に迎え入れる式典を行った。台湾大学の楊泮池・学長が台湾大学を代表し、Zingrur「頭目」の初代女性先祖、muwakaiを妻に迎える形。台湾文化界の「世紀の婚礼」と形容されたこの式典は、パイワン族のしきたりに則って進められ、台湾大学はパイワン族の伝統的な陶器とガラス玉を唯納品として用意、パイワン族の伝統的な儀式のブランコ、婚礼の歌、踊りや祖先への報告などが行われた。パイワン族の人たちは唯納品などを持ち帰り、台湾大学と佳平集落は永遠の絆で結ばれたことに。
立会人として出席した文化部の洪孟啓・部長は、国宝指定は、国家が原住民族の歴史的な資産が特殊な文化を有することを認めていることの象徴だとその意義を強調した。