台湾の漁船の違法なサメ漁が指摘され、行政院農業委員会漁業署が調査に乗り出す。国際環境NGOのグリーンピースはこのほど、パプアニューギニア周辺の海域で台湾の漁船、「順得慶888号」がサメ3匹を捕獲したと報告しながら、船上にサメのヒレが75キロあったと指摘した。これはサメ42匹分に相当する量であることから、サメを捕らえてはヒレを切り取って体を海に捨てていた疑いがある。
中華民国政府の規定では、台湾の漁船がサメを捕獲する場合、ヒレが切り離されていない状態、もしくは体にヒレもくくりつけられている状態でしか水揚げできない。また、海外の港で水揚げする場合でも、国際ルールに則り、ヒレの重さがサメの体の重量の5%を超えてはいけないことになっている。
行政院農業委員会漁業署は、事実を確認するため、「順得慶888号」に対して付近の港に寄港するよう命令していたが、11日、「最短時間で事実を明らかにしたい」として、行政院海岸巡防署に対し、南太平洋の公海でパトロールを行っている巡視船に「順得慶888号」への乗船検査をさせるよう要請した。
巡視船は18日か19日には「順得慶888号」と接触し、検査が行える見通しで、漁業署は、違法行為があった場合は操業許可の取り消しもありうるとしている。