台湾南部・台南市でのデング熱感染例が4000件を超えた他、高雄市でも拡大が広がりつつある。衛生福利部疾病管制署が4日に発表したところによると、今年の夏これまでに確認されたデング熱感染例は4667件で、最も深刻な台南市では一日に200件から300件の勢いで増えている。台南市での感染例は4000件以上で、全体の88%を占める。また、となりの高雄市でも感染が拡大する傾向が見られるという。
疾病管制署の荘人祥・副署長は、「高雄市の三民区では収まりつつあるが、左営区や苓雅区では先週より増える傾向にある。このためまだ注視していく必要がある」と話している。
一部の専門家は、今回南部でウイルスを媒介している蚊はすでに殺虫剤への抵抗力をつけた可能性があると指摘している。これについて、荘・副署長は、7月に行った調査ではそうしたことはなかったとしながらも、対策にあたっているスタッフは警戒しており、かりに抵抗力が認められたならば薬品をただちに変更すると述べている。
台湾本島では南東部の台東県を除いて、すべての県・市でデング熱が確認されており、感染した人の多くが台南市や高雄市を訪れたことがある。感染の拡大を抑えられなくなると懸念する声に対し、疾病管制署は、台南市と高雄市、最南端の屏東県以外の県・市ではコントロールされており、さらに深刻な段階には入っていないと説明した。