台湾出身の写真家、張照堂氏の写真展が1日から10月30日にかけて、日本・東京の虎ノ門にある台湾文化センターで開催されている。
行政院文化賞や国家文芸賞などを受賞した台湾を代表する写真家、張照堂氏の写真展「歳月の旅」が1日、日本駐在の中華民国大使館に相当する、台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで開幕した。東京都写真美術館の荒木誠・副館長や日本の著名キュレーター菅沼比呂志氏ら、台湾と日本の関係者100人あまりが開幕式に出席した。展示作品は、張氏が1970年代から1990年代にかけ、北部の港湾都市基隆、台北、桃園、苗栗などで撮影した23点。
張氏は、開幕セレモニーで「スペースの関係もあり23作品しか展示できなかった。一見すると、特に決まったテーマがないようにも見えるが、ある角度から見ると、生命と歳月というテーマをもつことがわかる。」と説明した。
東京都写真美術館の荒木誠・副館長はあいさつの中で、「張照堂氏の作品は、日常生活のある瞬間を切り取ったものが多く、見る者に深い印象を与える。氏の作品からは学術論が生まれたほか、調査、研究の対象となり、社会に大きな影響を与えた。張照堂氏が、写真界を変えた卓越した才能の持ち主であることに疑いの余地はない」と絶賛した。
開幕セレモニーの後には、張氏と、写真展のキュレーターを務める写真家の沈昭良氏、日本の著名キュレーター菅沼比呂志氏、そして日本の写真家、瀬戸正人氏の4人による特別講演会が行われ、作品の背後にある時代的な意義について、参観者がより理解しやすいよう、台湾の歴史についての議論が交わされた。
なお、写真展では、1950年代の戒厳令時代、1960年代のモダニズム、1970年代の郷土芸術をめぐる論争、1980年代の戒厳令解除と社会運動など、張照堂氏の写真家としての創作の過程を振り返ったドキュメンタリー映画も放映される。
この写真展は1日から10月30日まで、東京・虎ノ門の台北駐日文化代表処台湾文化センターで行われる。