台湾版『盲導犬クイールの一生』が小学5年生の教科書に登場する。台湾の各小学校は31日に新学年が始まる。台湾版『盲導犬クイールの一生』である、視力障害者の張国瑞さんと盲導犬「オハラ」の物語がこのほど、出版社を感動させると共に国家教育研究院の審査を通過し、新学年から小学5年生の国語教科書に、『僕を君の目にさせて』と題したテキストとして採用される。
張国瑞さんの盲導犬だった「オハラ」は、2013年6月末に15歳でこの世を去った。張国瑞さんは今では「筋萎縮性側索硬化症」を患い、寝たきりで言葉も話せなくなっている。張さんは視力障害者用のパソコンを使い、自分の「目」となってくれた「オハラ」に感謝すると共に、天国での再会を期待している。
10年前、陳芸英さんが友人の張さんと「オハラ」の友情をつづった書籍は無数の人を感動させた。
テキストの内容は6ページに及ぶ。2000年に台風20号が台湾で猛威をふるった際、「オハラ」はすでに十数時間用を足していなかった。張国瑞さんは杖を手にエレベーターのボタンを押し、「オハラ」を草むらに連れて行って用を足させようとした。ところが1階に着くと、「オハラ」は荒れ狂う風雨の中で主人を外出させることはできないと命令に背いてそのまま24時間以上用を足すことを我慢した。「オハラ」は主人を生命の危険にさらすことを避けたかったのである。
張国瑞さんは、「最も尊い自由を私のために放棄しようという、『オハラ』のような人がどこにいるだろうか」と話す。張さんは、「オハラ」は兄弟のような存在で、思いやりある心で10年にわたるすばらしい時間を共に過ごしてくれたと説明。視力障害で偏屈になり、友人を作ろうとしなかったという張さんは、「オハラ」と出会ってから知り合った友達はそれまでの30年間の何十倍にも上るとし、「オハラ」は自分の魂を慰めてくれただけでなく、生活を豊かにしてくれたと話している。