衛生福利部疾病管制署は25日夜、緊急記者会見を開き、海外でH7N9型鳥インフルエンザに感染して現在は台湾にいる4人目の患者が確認されたと明らかにした。この患者は中国大陸で働く39歳の台湾企業関係者で、今月19日に江蘇省昆山市から台湾に戻ってから発熱、息苦しさなどの症状で病院で診察を受けた。23日に再び診察を受けたところ、肺に炎症が見られたため、集中治療室で陰圧隔離を行っている。現在病状は安定しているという。なお、患者との接触者約69人に類似の症状は出ていない。
疾病管制署の荘人祥・副署長は、「初期的な調査によれば、患者は家禽類と接触した事も、また生きた家禽類を販売する市場へ出入りした事もない。感染源は現時点でみつかっていない」と述べた。
台湾では22日にも同様のケースが確認されており、一週間で2件発見された事になる。空港での検疫強化の可能性について、荘・副署長は、H7N9型のウイルスは、感染初期は肺の深い部分に留まっており検出しにくく、重症になってはじめて検出が容易になるので、空港での体温測定を強化する事でウイルスが検出できるとは限らないとしている。
疾病管制署は、H7N9型鳥インフルエンザは鳥から人に感染する段階にとどまっており、必要以上に恐れる必要はないと強調。台湾では、中国大陸の江蘇省、福建省、広東省、湖南省、安徽省そして江西省の6省は過去1ヶ月に感染者が発見されたことから渡航警戒レベルを第2レベル(警戒)としている。同署は、これらの地域へ出かける際にはくれぐれも注意し、生きた家禽類を販売する市場へは決して近寄らないよう呼びかけた。