飛行安全調査委員会の主任委員に初の女性主任委員が誕生する。交通部は先月、チャイナエアラインの林鵬良・前総経理が桃園国際空港会社の総経理とすることを決定、空席となったチャイナエアラインの総経理には飛航安全調査委員会の張有恒・主任委員が就任することになった。そして次の飛航安全調査委員会の主任委員について、行政院は先週、交通部民用航空局の沈啓・前局長を充てる人事を決定した。正式な発表はまだないものの、19日に正式に引継ぎを行う予定。民用航空局での勤務歴が43年に及ぶ沈啓氏は、3年前に初の女性局長となったのに続いて、創設されて17年の飛航安全調査委員会で初の女性主任委員となる。
沈啓氏は民用航空局長の在任中、カナダで開催されたICAO・国際民間航空機関の第38回総会に訪問団を率いて出席。中華民国が国連脱退を余儀なくされてから、42年ぶりにICAOの場に初めて戻った。また、沈氏は在任中に台湾北部・桃園市のエアロトロポリス計画を推進した他、20年あまり、国際線を運行する台湾の航空会社が設立されなかった中で、LCC・格安航空会社であるタイガーエア台湾とVエアを実現、国際的な商業航空権の拡大と台湾海峡両岸を結ぶ航空便の増加に力を尽くした。正義のために公平に発言する性格で、航空界の女傑と呼ばれている。
沈啓氏は今年1月に退職年齢となったばかりだが、再び重い任務に就く。
沈氏は、「今回の任務は、私にとって新たなチャレンジだ。真の目的は当然飛行の安全を促進することだが、安全性の部分はやや複雑だ。協力していく一方で、墜落事故などの原因を究明せねばならないからだ」と述べた。
沈氏がまず直面するのは、沈氏が民用航空局長時代に発生したトランスアジア航空の離島・澎湖島での墜落事故で、最終報告書は年末に発表される。ただ、飛航安全調査委員会の王興中・執行長は、委員会制なので、主任委員が誰であろうが結論に影響は出ないとしている。