台風13号は台湾各地に大きな被害をもたらした。中でも北部、新北市新店区烏来では土砂崩れが起き、交通が分断されたほか、窪地では深刻な浸水被害が出ている。多くの住居が土砂にまみれ、住民300人あまりが被害を受けているほか、100人あまりと連絡が取れていないという。
新北市は8日夜、行政院国家捜索救助指揮センターにヘリコプターの使用要請を行い、9日午前、中華民国国軍と共に救援活動を行い、3600人分の生活用品、即席麺、ミネラルウォーター、ビスケットなどの食料などを投下したほか、人工透析が必要な患者及び妊婦あわせて5人を輸送した。新北市では住民の需要をもとに、二回目の食料投下を検討するとしている。
また、行方不明の住民の捜索活動には国軍、新北市、桃園市の捜索隊のほか、日本の国際協力NGO「ピースウィンズ・ジャパン」のメンバー10人及び捜索犬も参加した。
朱立倫・新北市長は9日朝、被災地の視察を行い、報告を受けたのち、「天災による被害については政府は然るべき対応を行う。またその浸水の責任について、台湾電力あるいは台北自来水(水道)公司の管轄であるダムの放水によるものか、我々は徹底に調査する。それらの機関に責任の所在がある場合には、新北市政府は、新北市民を代表し台北市政府と話し合い、法律に基づいて、浸水の被害を受けた人びとに対する補償、賠償を行う」と強調した。