教育部の呉思華・部長が、学習指導要領の改訂に反対する学生らとの対話を望んでいる。教育部が今年、学習指導要領の一部改訂を行ったことに反発する学生たちが教育部前で抗議活動を行っている。この改定は高校生の歴史の内容に関するもので、一部の学生は先週、教育部に突入し、教育部長の執務室に入るなどした。
教育部の呉思華・部長は31日午後、教育部の前に大勢の学生が集まっていることを受け、異なるエスニックグループにはそれぞれの意見があるとして、学生たちとの理性的な対話を望む姿勢を示した。呉・教育部長はまた、8月1日以降、従来の教科書と新たな教科書は平行して使用し、異なる意見は話し合って解決しようと呼びかけた。
一方、行政院の毛治国・院長も、立法院の王金平・院長が午後に与野党協議を開き、この問題で臨時国会を開くかどうかを検討するとした上で、必要ならば教育部に立法院でこの件について報告させると述べた。毛・行政院長は、呉・教育部長に対しても、社会との意思疎通を図るよう指示したと明らかにした。
毛・行政院長は、この件に対する行政院の態度は、学生が継続して学ぶ権利を中断してはならず、教科書は古いものと新しいものを併用すると共に、内容が異なる部分は試験に出さないというものだと説明。また、学校は補充教材を用いることもできるということ。
今回の改訂に反発する側は、歴史の記述や表現方法の面で、「大中華史観」で「世界史観」に代えるもの指摘している。国民政府による台湾「接収」を「光復(祖国復帰)」と改めたり、日本統治時代を「日本殖民統治時代」と改めたりしている。