馬英九・総統が、活路外交は外交官にプライドをもたらしたとしている。中米各国を歴訪中の馬英九・総統は台湾時間16日早朝、訪問先のニカラグアで記者会見を行い、今回の外遊の成果を語った。
馬・総統は、米国ハーバード大学で行った学者たちとの座談会、ドミニカ共和国の国会で行った演説、そしてハイチとニカラグアそれぞれとの協力関係強化を話し合えたことなどを成果として挙げた。馬・総統は今回、往路では米国東海岸のボストンでトランジットした。
馬・総統はさらに、国際社会における中国大陸の影響力がますます大きくなっているのに対し、中華民国台湾は農村の生活改善などその国の人々に喜んでもらう援助を行っていると強調した。
馬・総統はさらに、過去と比べて、外交官はよりプライドを持てるようになったと指摘。馬・総統は、「総統就任以来7年、多くのベテラン外交官と会ってきたが、彼らが、『以前と異なり、背筋を伸ばして、すべきことをできるようになった』と話すの聞いて胸を打たれた」と述べた。馬・総統は、中華民国台湾は金銭外交は行わないと重ねて強調。経済的な支援をしないのではなく、肝心なところに支出するのであり、外交部の予算もこれによって大きく抑えられていると説明した。
南シナ海での多くの紛争について馬・総統は、東アジア地域の問題は司法による仲裁で解決を見ることは少ないと指摘。そのため、南シナ海平和イニシアチブや東シナ海平和イニシアチブにより、領土問題を司法の場ではなく資源の共有と言う観点から対処していくべきだと述べた。
馬・総統は、「南シナ海における中華民国の領土は太平島だけではない。この点をあいまいにすることはできない。中華民国の政策は、主権はわが国にあるとした上で、争わず平和互恵の精神で共同開発を行うことだ。つまり主権に対する主張はわずかたりとも変わらず、放棄もしない。ただ主権争いの棚上げは可能だということだ」と述べた。
この点について馬・総統は、台湾と日本との漁業協定を例に取り、「2年前の調印以来、協定の運用は順調に行われており、他国からも評価されている。南シナ海の問題は東シナ海よりさらに複雑だが、台日漁業協定のやり方が効果的」との認識を示した。