馬英九・総統が、台風9号について、油断しないよう呼びかけた。台風9号が台湾の北の海を東から西に通過することを受け、中央災害対応センターが10日午前に設置された。
馬英九・総統は早朝から対応センターに陣取り、関連の報告を受けて台風の最新動向を把握した。さらに台風の警戒範囲にある自治体とテレビ会議で話しあった。馬・総統は、関連の政府機関が絶対油断しないよう求め、自治体に対しては、予防措置としての住民の避難をしっかりと行うよう要求した。
馬・総統は、「これまでのところ風雨はそれほど強くない。政府各部会の備えもしっかり行われている。我々はここ数年で、台風被害の予防で豊かな経験を積んだ。特に国軍兵士の協力は、『先回りした態勢と事前の兵力配備、適時の防災、救助』となっており、台風にはかなりの備えをしているものと信じている」と話した。
なお、台風9号は午後4時の時点で、台北の東北東約350キロメートルの海上にあり、1時間に18キロの速度で西北に向かっている。暴風域は徐々に台湾の北東部と北部の陸地に接近している。
台湾の東北角、及び蘇澳の沿海地区ではすでに高さ5メートルから6メートルの波が、離島の馬祖の海域では7メートルの高さの波が、そして北部の港湾都市、基隆では8メートルに達する波が観測されている。中央気象局は、11日早朝までが台風9号が台湾に最も接近し、波や風が強くなる時間帯だとして、人々が海辺にでかけないよう強く呼びかけた。
台風の接近に伴い、台湾中部以北と北東部での雨も強まっている。9日零時から10日午後3時までで、北部の新竹県尖石郷では320ミリの雨が降った。台北郊外の陽明山でも260ミリとなっている。苗栗県でも雨量が200ミリ以上に達している。今後の見通しでは、中部の南投県以北の山間部では350ミリを超える超大型の豪雨が降る可能性がある他、基隆市、宜蘭県、南部の高雄市、屏東県でも200ミリ以上の豪雨になる恐れがある。
なお、台風9号のため、台湾北部の台北市、基隆市、新北市、桃園市が休日扱いとなっている。