馬英九・総統が、抗日戦争勝利を記念することは日本との関係に影響しないと強調した。今年は中華民国の抗日戦争勝利から70年の節目の年で、中華民国政府は一連の記念活動を行っており、一部ではこれが中華民国台湾と日本の関係に影響すると伝えている。
馬英九・総統は7日、「抗日戦争勝利70周年国際学術シンポジウム」の開幕式、及び抗日戦争史叢書の発表会であいさつした。馬・総統は、カイロ宣言はポツダム宣言に盛り込まれ、ポツダム宣言は日本の降伏文書に盛り込まれており、これらは一体化して法的効果があると説明、抗日戦争勝利は台湾と離島・澎湖を日本による殖民統治から中華民国に復帰させ、甲午戦争(日本名:日清戦争)で敗れた汚名を晴らしたのであり意義は大きいと述べた。
馬・総統はそして、抗日戦争勝利を記念することが日本との関係に影響するとの言い方について、「自分は反日でも親日でもなく、日本友好派だ。是々非々で、互いに思いやり、恩とうらみをはっきりさせることが本当の友人のあり方だ。そしてこうした原則でこそ、中華民族と大和民族の間に深く、末永い友情を築けるのだ」と述べた。
馬・総統は、中華民国台湾と日本の関係は国交断絶以来最もよい状態にあるが、それは政府が抗日戦争勝利を記念することに影響しないとし、その理由として、侵略は許せるかもしれないが歴史を忘れることはできないからだと説明した。そして、これからも中華民国と日本の和平条約における、協力、平和の精神を堅持して、日本との関係発展を推進し、歴史に向きあい、未来を迎えたいと強調した。
なお、馬・総統は、抗日戦争の歴史について、10年前、当時の中共の胡錦涛氏は、抗日戦争における第一線での戦闘は国民政府が主導し、敵の後方での戦いは共産党がリードしたと話したと指摘、実際は国民政府も敵の後方での戦いに参与しているので胡錦涛氏の言い方は正確ではないながらも「事実に近い」と一定の評価を与えた。
その上で、馬・総統は、しかし中国大陸のメディアは最近、再び抗日戦争は中共が主導したとの論調を強調しているとして、中華民国政府はこうした事実と異なる言い方は断固受け入れないと述べた。