韓国では中東呼吸器症候群(MERS-CoV)の感染が拡大、衛生福利部疾病管制署は韓国全域を渡航警戒区域にする可能性が伝えられている。中東呼吸器症候群は、新型コロナウイルスの感染による重い肺炎で、致死率が40%から50%といわれている。2012年発見されて以来、中東とヨーロッパを中心に猛威を振るっている。
韓国でのMERSの感染拡大を受けて疾病管制署は2日、韓国のソウルですでに住宅団地での集団感染が発生している可能性が排除できないとして、仁川広域市(インチョンこういきし)、京畿道(キョンギド)全域など、ソウルを中心とする首都圏の都市に対する渡航警戒レベルを第二級のアラートに引き上げ、現地での防護対策を強化するよう呼びかけた。
しかし、消息筋によると、新たな感染例が発見されたのは、韓国の中部の大田広域市(テジョンこういきし)で、首都圏の都市ではない。
疾病管制署の周志浩・副署長は3日、疾病管制署は関連情報の把握を急いでおり、ソウル以外の都市も渡航警戒区域に組み込み、或いは韓国全域を渡航警戒区域にする可能性もあると示唆した。
周志浩・副署長は、「まず、韓国側が提供した情報で感染区域を確認する。そして感染との関連性も確認する。渡航警戒区域を大きく設定するのにはメリットがあるものの、国民に不必要な心配と不便をもたらすデメリットもある。そのため、まず、関連資料を収集してちゃんと確認してから検討する。」という方針を示した。
なお、外交部も3日正午、京畿道を含むソウル一帯の渡航警戒信号を「黄色」に引き上げ、国民に対して渡航の安全を注意した上、渡航するかどうかを検討するよう促した。