フィリピンの巡視船による台湾の漁船への立ち入り検査に対して、中華民国台湾が厳重抗議した。フィリピンの巡視船は25日夜、台湾とフィリピンの排他的経済水域の重なった水域で操業していた台湾南部の屏東船籍の漁船、「明進財6号」に対して、乗船検査を実施した。行政院海岸巡防署(海巡署)はその消息を受けた後、ただちに中華民国海軍の駆逐艦、「基隆艦」を当該水域に派遣して台湾の漁船を護衛すると共に、外交部もただちにフィリピン側と交渉を行い、拿捕されないよう、「明進財6号」を守った。
行政院の毛治国・院長は28日の閣議で、この件について談話を発表、行政院の孫立群・報道官は、毛・行政院長の指示を伝えた。孫・報道官によると、毛・行政院長は、台湾がフィリピンと漁業会談を通じて得たコンセンサスによれば、フィリピンの公船が当該水域で管轄権を執行した場合、台湾の漁船の退去を求めると共に、台湾側に一時間の余裕を与えるべきだが、今回、フィリピンの公船のやり方は、双方のコンセンサスと一致しない部分があったと指摘した。毛・行政院長は、外交部に対して、引き続きフィリピン側と交渉すると共に、中華民国の立場を強く伝えるよう指示したという。
なお、毛・行政院長は、外交部と行政院農業委員会に対して、漁業紛争の制度化された処理メカニズムを構築するため、「台湾・フィリピン漁業事務管轄権行使協力協定」の早期締結に向けて努力するよう指示した。