台湾の映画監督、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督の新作、「黒衣の刺客」がフランスのカンヌ国際映画祭で上映され、好評を博したことが伝えられている。国際的に評価の高いホウ監督の作品は、欧米など諸外国に台湾文化を伝える重要な手段のひとつとなっている。
台湾の文化を世界に広めるために中華民国が開設したアメリカ・ロサンゼルスの文化拠点「台湾書院(台湾アカデミー)」も、サンディエゴの写真美術館(Museum of Photographic Arts)、Pacific Arts Movementなどの芸術団体と提携して、28日から「台湾シネマスポットライト:ホウ・シャオシェン回顧展」を開催、「恋恋風塵」「ナイルの娘」「ミレニアム・マンボ」の3作品が上映される。
台湾アカデミーの紀東陽・主任によると、今回は、はじめて35ミリフィルム規格による上映。アメリカの観客に、台湾が、60年代の農業社会から、80年代の工業化社会、それから現在の国際化社会へと移り変わっていく様子を伝え、台湾の文化と社会を理解してもらう狙いがあるという。
また、ヨーロッパでも、26日から、台湾映画としては過去最大規模の国際的映画イベントとなる「台湾映画の全貌及びホウ・シャオシェン回顧展」が開催される。駐フランス台湾文化中心の説明によると、回顧展は26日、ベルギーのブリュッセルにあるベルギー王立シネマテーク(CINEMATEK)で幕を開け、文学映画、アクション映画、ミュージカル映画、80年代の台湾ニューシネマ、現代の作品など、50作以上の映画作品が上映される。当日、アントウェルペン大学では座談会が催され、ホウ監督のほか、ホウ監督の作品を数多く手がける劇作家の朱天文・女史も出席する。
ホウ監督の新作「黒衣の刺客」も、27日、ブリュッセルの映画館で特別上映されることが決まっている。
映画展はベルギーを皮切りに、スイス、ルクセンブルク、ノルウェー、デンマーク、フランス、スペイン、ポルトガルなどの映画資料館を巡回する予定だという。