台湾が開発した、人工衛星に搭載するデジタルカメラが発表された。各国の輸出規制にとらわれず、また自国の衛星技術の自主開発能力と、衛星を使った地球観測技術であるリモートセンシングを強化するため、国家実験研究院宇宙センターはフォルモサット5号光学リモートセンシングチームを組織、12日には自主開発した設備の完成記者会見を開いた。
このほど完成した設備は、すべて台湾で製造されたもので、国家実験研究院によれば、超大型のデジタルカメラにあたる。このカメラはロケット打ち上げ時の激しい振動や宇宙での極端な温度環境に耐えながら、精密で高解像度の映像という品質を維持するもの。
このカメラは、地上から720キロの高さで太陽と同じ軌道で地球の表面の映像を撮影する。白黒なら地上にある大きさ2メートルのものまで、カラーでも4メートルのものまで判別できるといい、国家実験研究院宇宙センターでは、台北にある超高層ビル、台北101の最上部にカメラを取り付け、台湾最南端の墾丁にいる人が見られるという解像度だとその優秀さを形容している。
高解像度の映像を取得できることは、国土の安全、環境のモニタリング、防災や災害状況の把握、科学技術を通しての外交、科学研究など、政府と民間でさまざまな用途があるということ。フォルモサット5号は現在、最終段階のシステムテストが進められており、年内にはすべてのテストを終え、来年第1四半期にアメリカのカリフォルニア州にあるヴァンデンバーグ空軍基地から打ち上げられる予定。