財団法人唐奨教育基金会の招きを受け、台湾を訪れた南アフリカ憲法裁判所の元判事、アルビー・サックス氏が2日、中央放送局(RTI)の独占インタビューを受けた。
サックス氏は昨年、東洋のノーベル賞をめざし台湾の実業家が創設した第一回「唐奨(Tang Prize)」の「法治」賞を受賞している。サックス氏は1994年から2009年の期間、南アフリカの憲法裁判所元判事をつとめた。
サックス氏は中央放送局のインタビューに対し、「互いに相手の目を見つめ、真摯に、オープンに、かつはっきりと話し合うことはとても重要なことです。私はまた憲法は重要な役割を果たすと思っています。憲法は、人類の尊厳を尊重することを基本とし、バックグラウンドや文化、政治姿勢、利益そして経験について多元性を認めなければなりません」として、一つの社会において統一性と多様性は同時に進め、どちらが欠けてもならないと述べた。
アパルトヘイト下の南アフリカで民主化を求め活動していたサックス氏は、1963年に投獄されたほか、1988年には、当時の南ア政府の秘密警察によって自動車に仕掛けられた爆弾が爆発、右腕と片目の視力を失った。しかし、サックス氏は、報復しようと考えなかったどころか、友人に対して「優しい復讐」を実行しようと呼びかけた。
サックス氏は、この「優しい復讐」の意味について、「私は自分に対して、もし我々が民主、自由、法治社会を獲得できたならばどうだろう、と言い聞かせ運動を行った。これこそが『優しい復讐』だ」と説明した。