財政部の張盛和・部長が、アジアインフラ投資銀行(AIIB)参加で台湾の就業率は高まるとの見方を示した。張・財政部長は17日、中央放送局の単独インタビューに対し、台湾は潤沢な資金と発達した建設技術を有する一方で、高速鉄道や高速道路など重要な公共インフラの整備が終わりつつあり、今後は余剰資金ならびに技術、設備、人材を輸出していかなければより多くのビジネスチャンスを把握できず、AIIB参加は一つのチャンスになると期待した。
行政院公共工程(工事)委員会のAIIB参加に対する評価報告によれば、台湾のエンジニアリング技術顧問会社、エンジニア事務所、及び建設業など関連の従業員数は数十万人に上るのに対し、台湾の建設市場は年々飽和状態となっている。中央政府の公共工事予算は2011年をピークに台湾元5000億元(日本円約1兆8900億円)から3330億元(日本円約1兆2600億円)へと減少、競争が激化して産業の持続可能な発展に不利な情勢で、台湾のエンジニアリング産業は海外に向かわなければ将来の発展が見えてこない。
張・財政部長は、エンジニアリング産業が海外進出を果たすようになれば、関連の通信設備や、電力、輸送、施設など高速鉄道関連の工事、さらにはコンピュータやソフトウェアなどすべてに進出の可能性が生まれ、台湾の産業活性化につながるとして、これらは雇用の拡大や就業率の向上をもたらすと主張した。
なお、台湾のAIIB参加に関して張・財政部長は、友好国で創設メンバーになる国々が台湾が加われるよう協力してくれている他、様々なルートでAIIBの枠組み作りの進度を探っていると説明、このルールが各国を「経済体」と強調するようなら台湾が参加できる可能性は高まると述べた。