国立台湾師範大学が、アルツハイマー型認知症となる可能性を血液検査で診断できる技術を開発した。
アルツハイマー型認知症は、神経細胞が徐々に退化していく認知症の一種で、通常は老化と関連があるが、壮年期や中年期でも症状がでる場合がある。統計によると、世界で患者はおよそ4千400万人、台湾だけでも10数万人いるとされている。
台湾師範大学光学テクノロジー研究所の洪姮娥・客員教授率いる研究チームは、血液検査で軽度の知的障害があるかどうかを診断できる技術を開発した。知的障害があると認められた場合、初期のアルツハイマー型認知症に進行することを食い止めることができるという。
洪・客員教授は、従来の髄液を採取する検査方法は医療上のリスクがあるのに対し、血清によるマーカー検査は検査に5時間しかかからない上、診断の正確性も85%に達していると話している。
研究チームによると、同チームが開発した技術で検査した場合、軽度の知的障害を正確に診断できる確率は85%だという。この技術は既に民間企業に移転され、国立台湾大学など4つの大学で臨床試験が進められており、年内にも完了する見通し。
また、近いうちにEUヨーロッパ連合の認証であるCEマークや、アメリカ食品医薬品局(FDA)などの認証を取得し、来年には衛生福利部食品薬物管理署へ販売の申請を行うとしている。