蕭万長・前副総統が、中国大陸との交流に向けて、「金門論壇(金門フォーラム)」の構想を打ち出した。蕭万長・前副総統は20日、台湾海峡で中国大陸に極めて近い位置にある離島・金門における国立金門大学での活動で、金門の未来について講演した。
蕭・前副総統は、相互信頼関係の基礎は心の結びつきで、それは文化の結合から生まれると述べ、金門島が持つ豊かな閩南文化に着目。閩南文化は対岸の中国大陸福建省の文化で、蕭・前副総統によると、中国大陸のいわゆる中原文化のエッセンスでもある。このため、蕭・前副総統は、金門島は台湾海峡両岸の文化的交流のプラットフォームになれるとし、「両岸の平和と相互信頼の基礎は金門から生まれる」と強調した。
まもなく中国大陸の海南島で開かれる、ボアオ・アジアフォーラムに中華民国台湾を代表して出席する蕭万長・前副総統は、ボアオ・フォーラムはすでに世界の重要な経済プラットフォームに成長したとした上で、金門の貢献、人材育成、豊かなリソースから見て、金門は「金門フォーラム」を開催するだけの資格を持つとの見方を示した。蕭・前副総統は、ボアオ・フォーラムの方向で進めれば、世界で中華文化に興味を持つ人たちの共感を得られるだろうと述べ、金門大学がこのフォーラム実現に向けて地固めをしてくれるよう希望した。
なお、行政院大陸委員会は20日、大陸委員会の夏立言・主任委員と、中共国務院台湾事務弁公室の張志軍・主任との会談について、開催に向けて折衝中であることを明らかにした。大陸委員会は、中国大陸側が今年1月、一方的に、台湾海峡での新たな航空路設置を宣言し、その後台湾の反発を受けてコースを調整していることについて、夏立言・主任委員と、張志軍氏との会談ではこの問題での台湾の立場を伝えられるとしている。