毛治国・行政院長が、中国大陸の新たな航空路の発効が延期されたことについて、「満足はしないが受け入れは可能」としている。中国大陸側は今年1月、台湾との協議がすまないまま、台湾海峡の中間ラインに沿って新たな航空路、M503ならびにM503と中国大陸の内陸を結ぶ三本の航空路を設置すると発表した。また、新たな航空路は3月5日に発効するとしたが、台湾ではこのコースは最も近いところで中間ラインから4カイリあまりしか離れておらず、悪天候時などに台湾との間で危険が生じるとして、発効は延期し、協議を継続するよう要求した。
交通部民用航空局は2日夜、双方が話し合った結果、中国大陸側はM503の発効を延期すると共に、コースも西側に6カイリずらすことに同意したと明らかにした。中国大陸側が試験的な飛行を行ってから、双方が改めて協議して正式な発効日時を決める。また、残りの三本の航空路についても実施はしないということ。
これについて、行政院の毛治国・院長は3日、報道陣に対し、「基本的にはこうした結論に満足はしていない。しかし、飛行の安全と国の安全を維持することを基礎にしぶしぶ受け入れるいうことだ」と話し、あくまで不満ながら受け入れは可能との立場を示した。
また、行政院大陸委員会の夏立言・主任委員は、「国際民間航空機関(ICAO)の規定によれば、中国大陸はその飛行情報区内に航空路を設置できる。しかし、隣接する飛行情報区との協議が義務付けられている。今回の話し合いで我々は最大のメリットを得ようとし、こうした結論になった。満足はしていないが受け入れることはできる」と述べた。