交通部が、中国大陸側が一方的に設定した新たな航空路について3月5日までの交渉を望んでいる。中国大陸側はこのほど、台湾海峡の中間ラインの西側に、新たな航空路M503を設定した。これに対し、台湾では、台湾本島と離島の金門や馬祖とを結ぶ路線に影響するとして、受け入れられないとの立場を示している。中国大陸側はこれについて昨年末に台湾に伝えてきたとのことだが、台湾の同意を待たず、一方的に設定を宣言した。
交通部の陳建宇・代理部長は15日、立法院で与野党の立法委員からの質問に答えた。陳・代理部長によると、中国大陸側は、実際の飛行ではさらに西側4マイルの路線をたどり、台湾の航空機の飛ぶ高さ2万4000フィートより高い、2万7000フィートを飛ぶと説明。しかし、路線自体が国軍の演習訓練区域に極めて接近していることから、交通部民用航空局は中国大陸側の航空機がさらに西側を通るよう強く希望している。これは悪天候の場合、コースがずれて互いに影響したり、空域の侵犯などにつながる恐れがあるから。
陳・交通部代理部長は、「我々は中国大陸側がさらに西側に路線をずらすよう求める他、3月5日が発効日なので、それまでに中国大陸側との話をまとめたい」と話した。
また、外交部の林永楽・部長も15日、立法院で、「我々の立場は明確だ。中国大陸側が一方的な宣言で新たな航空路を設定することは受け入れられない。中国大陸側が我々と協議するよう、みなが促す形にしたい。そして、合意できないうちは、この新たな航空路が効力を持たないよう希望する」と述べ、主要国と国際民間航空機関(ICAO)などにこのメッセージを伝えていく考えを示した。