交通部民用航空局の沈啓・局長が14日、中国大陸の新たな航空路が飛行の安全を脅かすとして中国大陸側に交渉を求めた。中国大陸は12日、台湾海峡の中間線の西側に4本の新たな航空路線、M503、W121、W122、W123を設け、3月5日から発効すると発表した。
それに対して、中華民国台湾の交通部民用航空局は、M503について、中国大陸との話し合いはまだ終わっていないほか、W121、W122、W123の三本の路線について中国大陸側から何の知らせも受けていないとし、中国大陸は、通称シカゴ条約の国際民間航空条約の精神に違反したのみならず、飛行の安全を大きく脅かすと指摘、台湾側と話し合いを行うことを希望するとしている。
沈啓・民用航空局長は、「M503は、中華民国台湾の飛行情報区に比較的接近している。残りの三本も、中華民国軍の実演訓練エリアに非常に接近しているため、実演訓練の際、軍用機が少しでも飛行コースから外れると危険な事態が発生する恐れがある。特に夏、台湾の航路A1で飛行する航空機が雷雨の影響で航路から30海里、または40海里離れたこともある。時々軍の実演訓練エリアに偏ったこともある。そのとき、軍部と話し合いを行う。そのため、これら天気、気候の要素についてすべて交渉する必要がある。」と述べ、中国大陸側に対して新航路について話し合いを行うことを求めた。
中国大陸が設定した新航路は、台湾の離島、金門、馬祖の上空を通過する。中国大陸側は2万7000フィートの上空を通過するとし、台湾は2万4000フィート以下の上空を飛行するが、沈啓・局長は、航空機が多くなると、どの高度にも航空機が飛行していることがしばしばある。緊急事態が発生した場合、高度を変える可能性もある。万が一、双方の航空機が空中で衝突したら、飛行安全を脅かす深刻な事態になると警戒感を示した。