馬英九・総統が所得の分配を重視する姿勢を強調した。馬・総統は9日、第8回「国家卓越成果賞」及び第32回「国家傑出マネージャー賞」の受賞者の表敬訪問を受けた。席上、馬・総統は、近年、台湾の経済は穏やかに回復、景気警告信号は10ヶ月連続で景気の安定を意味する緑信号を示しており、失業率も過去7年で最低に改善されたと説明、所得の面でも、世帯別、個人のいずれも改善していると述べた。
しかし馬・総統は、多くの人たちはこれら数値の成果を実感していないようだと指摘、こうした人たちは人が豪邸を買うのを見ているだけで、自分の収入は常に足りない状態だからだと説明した。馬・総統は、貧富の差は避けられず、その縮小も容易でないが、所得の分配は社会福祉制度や租税制度の改革で調整できると述べた。
馬・総統は、「我々は経済成長や失業率の改善などに目を向けるだけではなく、富の分配をより重視し、さらに合理的な分配を目指さねばならない。差を無くすことは不可能だが、その格差を縮められれば、社会における不満の軽減にもつながるだろう」と述べた。
馬・総統はまた、中国大陸への貿易依存度の問題にも触れ、中国大陸周辺の23ヶ国のうち17カ国にとって中国大陸は最大の貿易パートナーで、中華民国台湾も例外ではないとする一方、その割合の調整は可能だとし、具体的な成果として、総統就任後、台湾の中国大陸向け輸出比率は2008年より1ポイント低下したことを挙げた。
馬・総統は、台湾の経済成長を促すには、台湾の産業のモデルチェンジが必要で、対外的には貿易障壁の撤廃に努め、内外の環境を一歩一歩改善しなければならないと訴えた。