汚職、収賄罪などに問われて服役中の陳・前総統は、健康状態の悪化が伝えられており、法務部では、刑務所外治療の適用を判断する鑑定作業に入っている。陳水扁政権時代の副総統、呂秀蓮女史は、クリスマス前までに陳・前総統の刑務所外治療が叶わなければ断食抗議すると宣言しており、28日午後4時、宣言どおり、台北市内の228公園内の台湾博物館前広場で断食に入った。
総統府の馬瑋国・スポークスマンは、28日、呂・前副総統の要求は理解している、法務部は医療と法律の専門知識に基づいてしかるべき決定を行うとして、呂・前副総統に思いとどまるよう呼びかけていたが、呂・前副総統は、「なぜ断食抗議を行うのか」と題した声明を発表、予定どおり、4時から断食をはじめている。
呂・前副総統の声明は下記のとおり:
私は以下にあげる6つの理由により、陳・前総統を救うために断食抗議をする。
- 陳・前総統が関与したとされる諸案の審理過程において、政治的介入が行われ、あきらかな手続き上の問題があり、司法手続きにおける正義に反している。
- 陳・前総統が台北監獄で受けた待遇は、「公民と政治権利国際公約」及び国際連合の受刑者処遇に関する規則いずれにも反しており、自由を失った3年目に心身的な疾病を患うことになった。
- 法務部は2011年から今まで、ずっと陳・前総統の刑務所外治療を拒み続けているが、これは「監獄行刑法第58条」の規定に反している。このために陳・前総統の心身的健康は悪化を続け、すでに生命の危険がある。
- 陳・前総統はすでに6年以上も服役している。現在すでに病気に蝕まれ、弱り果てている姿は見ていて哀れだ。このような状態は、台湾の人々の感情を深く傷つけているし、統一派と独立派の対立を深めている。陳・前総統を自由にすることでしか社会にできた傷は癒えない。
- 馬英九・総統は清廉潔白をアピールしているが、6年間の執政の間、総統に近い高官やチーム、果ては本人までも、次々と汚職容疑が持ち上がり、官僚のありかた、ひいては国家安全に危害を及ぼしている。馬・総統は罪を認め、辞任すべきだ。
- 陳・前総統は2000年及び2004年、二度にわたって、自分をパートナーに選んで総統選挙に出馬した。我々はともに戦い、ともに銃撃事件の被害者になったが、8年間政権をとることができ、このために、台湾で唯一、二期連続で任期をまっとうした副総統となることができた。受けた恩を返すのは人情の基本である、このために絶食抗議をする。
良心を持つ台湾の人々、恩や仇という感情を捨てて、ともに歴史の悪を終結させ、ともに手を取り合って国のため、国民のための善を行ってほしい。
天よ、台湾を守りたまえ。