馬英九・総統は27日、朱立倫・新北市長を伴い、新北市の繊維メーカー、SINGTEX(興采実業)を訪れ、伝統的な繊維産業の企業である同社が、ハイテク生地を開発した過程についての説明を受けた。
SINGTEX社は、コーヒーのかすやペットボトルなどを原料にした生地を開発、さらに研究を進めて開発したハイテク素材は現在、世界の著名なスポーツブランドにも採用されるようになった。経済部は昨年2013年、特定の領域において独自性のある技術をもち、国際的な競争力をもつ中小企業をサポートする「第一回中堅企業重点サポート対象者」を選定したが、SINGTEX社はその74社のうちの一社に選ばれている。
馬・総統は、「コーヒーは飲めるだけでなく、着ることができるとは大きな驚きだ」と述べた上で、「繊維産業を斜陽産業だと指摘する人もいるが、イノベーションによって質を高め、伝統的な技術を新たな製品に生かしていけば、決して淘汰されることはない、SINGTEX社はそのいい証明だ」と同社の努力を高く評価した。
馬・総統は、経済部が現在積極的に中小企業をサポートしていることに触れ、こうした取り組みは、大きな発展の可能性を秘めた中小企業をサプライチェーンにおいて不可欠な存在にさせるものだとして評価、「台湾の産業の98%は中小企業だ。ドイツやアメリカの企業と大きさで比べるのは困難だ。しかし、小さいながらも精微、小さいながらも美しいという方向性ならば、我々は戦える条件を満たしている。こうした方向で努力して、市場のシェアを高めていくという方針は正確だ」として、経済部の方針は正確だとの見方を示した。
馬・総統はまた、政府は、国内においては産業モデルの転換とレベルアップをスピードを上げて進めるとともに、対外においては貿易のハードルを積極的に減らしていかなけれならないとして、政府はそのために各国と自由貿易協定について話し合いを進め、地域経済統合へ参加することを希望していると説明した。馬・総統はさらに、台湾経済の繁栄のためには開放しかない、皆の考え方が少しずつ変化し、国内でコンセンサスを得ることを希望する、そうして初めて台湾経済は発展できると、人々の理解を訴えた。