台湾南部・高雄市での爆発事故で、高雄地検が12人を起訴した。
高雄市では、7月31日深夜から8月1日の未明にかけ、広範囲に渡って爆発事故が発生、32人の死者、321人のけが人が出る大惨事となった。7月31日夜、華運公司は化学物質プロピレンをパイプラインを通じて李長栄化学工業公司(LCYケミカル)の工場に供給していた。このとき、華運及び李長栄の職員は、圧力低下による異常を確認していたにも関わらず、誤った圧力テストを行った上、李長栄公司が必要な量を確保するため、華運公司に供給の継続を求め、その結果、午後11時50分、爆発が起きたとされている。
高雄地方裁判所検察署の黄元冠・主任検察事務官は18日、「事故発生の原因となった問題のパイプラインは排水路を貫いており、20年以上の長期間に渡って湿度の高い場所にさらされていた。さらに4インチのパイプラインは地下の排水路の中で浮いていたことで、電気防食による保護もできなかったため、深刻に腐食し、パイプは徐々に薄くなっていた」と指摘した。
黄・主任検察事務官は、「2007年、李長栄化学工業は福聚公司と合併後、この4インチのパイプラインを管理することとなったが、アメリカ石油協会及び国際的な基準に則ったこれらパイプラインのメンテナンス、テストなどを行わず、長期間に渡って放置し、腐食を進ませた」として、李長栄化学工業の責任に言及、そして、李長栄化学工業公司の李謀偉・董事長ら12人を業務上過失致死傷罪などで起訴した。
なお、当初事故発生前の対応などで過失が疑われた、高雄市の陳菊・市長をはじめとする高雄市の幹部職員らはいずれも不起訴となった。