病院の救急窓口を訪れる人が1年で延べ10万人増えている。台湾の病院では、暴力団関係者が救急窓口の医師を切りつけたり、患者が医療人員を殴打する事件が起きている。これは患者が多すぎ、待ち時間が長いことが原因。
衛生福利部健康保険署の統計によると、病院の救急窓口を訪れる人は2000年の延べ495万人から年々増え、昨年には延べ686万人に達した。13年間、年平均で延べ10万人以上のペースで増えていることになる。しかし、昨年を例にとると、こうした患者のうち45%は軽症に属する状態で、人々の救急窓口に対する誤った観念が、救急窓口に常に行列をつくる原因だという。
壢新病院救命救急科の洪健雄・主任は、医療人員は患者の状態に応じて治療の切迫性を5つのレベルに分けて順番に対応するが、一部の患者は救急窓口を、ただすばやく見てもらえる場所と考え、軽症でも救急窓口にやってくると説明。洪・主任は例として、にきびを自分で処理して出血した人や、慢性的なセキでやってきた人のケースを挙げている。
洪・主任は、救急窓口は命の危険がある患者を診るための場所だとして、人々が正しい観念を身に付けるよう求めるとともに、病院側でも患者が病院にやってくる前の応急処置訓練や、レベル分けによる各窓口への診療手配などを強化してこそ、救急窓口の行列問題を解消できると話している。