国家安全局(国安局)が初めて中国大陸籍のスパイを逮捕したことが明らかになった。
調査当局はこのほど、中国大陸籍のスパイ、鎮小江が、中華民国空軍の退役軍人を買収し、この人物を通じて台湾で中共のスパイネットワークを構築、国軍関連の情報を収集しては中共の情報機関に伝えてきたことを突き止めた。
また、先日行われた統一地方選挙で、離島、金門県の県長選挙に立候補していた退役軍人、許乃権氏はさきごろ台北地方裁判所検察署の捜索を受け、2日に拘束されたという。
国家安全局の王徳麟・副局長は、4日、立法院外交及び国防委員会で、野党・親民党の立法委員から、中国大陸のスパイ、鎮小江の経歴などについて問われ、「鎮小江を長期に渡ってマークしてきた。既に逮捕し、司法による取り調べが行われている。ただ、鎮小江のバックグラウンドなど詳細については明らかにできない」と説明した。
王・副局長は、「我々はこの件について長い間、一人の男をマークしてきた。そして、その男が台湾に入境してきたので、捕まえたというわけだ」と説明している。
中共によるスパイ事件はこれまで、中共の情報機関が、中国大陸あるいは海外で台湾のビジネスマン、現役あるいは退役した中華民国国軍の軍人を買収するなどして情報を入手しており、今回のように中国大陸籍のスパイが台湾で逮捕されたのは初めてだという。