馬英九・総統が双十国慶節の談話の中で、真の普通選挙を求める香港の民主化運動への支持を再度表明すると共に、今こそ、中国大陸が民主憲政に向かう最適なタイミングだとし、中国大陸の政治改革を呼びかけた。
台湾の文化大学中国大陸研究所の趙建民・所長は、馬・総統が中国大陸に対して直接政治改革を呼びかけたのは今回が初めてだと指摘した。趙建民・所長は、馬・総統はこの談話を通じて、真の普通選挙を求める香港での抗議デモへの支持を再度表明すると共に、中国大陸のいわゆる「国家主席」習近平氏がさきごろ強調した『一国二制度』の実施にも回答を示したとの見方を示した。
趙建民・所長は、また、馬・総統が中国大陸の鄧小平氏の名言、「まず、一部の人を豊かにしよう」を引用して、北京当局に対して、香港の「一部の人の民主化を図ろう」と求めたのは、非常に説得力のある言い方だと評価した。
一方、台湾のシンクタンク、台湾経済研究院景気予測センターの孫明徳・主任は、例年に比べて、今年、馬・総統はあまり経済の議題に触れていなかったが、現在の政治環境は多くの経済法案を阻害していると指摘した。台湾が国際社会に参与したいならば、中国大陸からの阻害を最小限にとどめる必要があるとの見方を示した。
孫明徳・主任は、しかし、現在、台湾では「中国大陸との関連議題なら、必ず反対する」との風潮がある。それは両岸の発展を阻害しているのみならず、中華民国台湾とほかの国々との自由貿易協定(FTA)の締結にも影響しており、台湾が経済貿易外交を推進する際のネックになっていると指摘した。