馬英九・総統が10日、今年の建国記念日祝賀大会で中国大陸の民主化を呼びかけた。10月10日は中華民国の建国記念日、双十国慶節。馬・総統は、国慶節の祝賀大会で、「民主を誇りとし、台湾を光栄に感じよう」と題して演説を行った。
台湾海峡両岸関係について、馬・総統は、両岸は衝突から和解へと変わるプロセスにおいて、民主的な憲政政治は大きな役割を果たしたとし、「中華民国憲法の枠組みの下で、台湾海峡の、統一せず、独立せず、武力を行使しない現状を維持すること」、または、「92年コンセンサス、一つの中国、各自解釈」は、いずれも憲法に基づいて策定した政策だと指摘した。
馬・総統は、また、台湾海峡両岸で締結された21項目の協定は、いずれも立法院に送られ、保管され、または審議を受けているなど、国会の監督を受けていると強調、今後の両岸政策もこの民主的なメカニズムに沿って策定すると明らかにした。
馬・総統は、さらに「今こそ、中国大陸は民主憲政に向かう最適なタイミングだ。現在の中国大陸では、経済が急速に発展し、人々の生活が著しく改善されている。昔の人は、『衣食足りて礼節を知る、栄辱を知る』と言った。中国大陸の13億6000万人は中流社会へと入っていると同時に、より多くの民主と法治を求めている。これは西洋人の専売特許ではなく、全人類の権利なのだ。」と述べ、中国大陸の民主化の必要性を強調した。
一方、馬・総統は、香港の住民が求めている、特別行政長官の真の普通選挙についても再度強い支持を表明した。馬・総統によると、中国大陸と香港の民主の発展は、改革に対する政治指導者の智恵と度量によって決められる。30年前、鄧小平氏は、「まず一部の人を豊かにしよう」と言った。今日の香港はなぜ、それに見習うことができないだろうか、「まず、一部の人の民主化を図る」ことで、17年前、中国大陸の香港に対する約束を実現する。こうすることができる場合、必ずや危機を転機に変え、中国大陸と香港にウインウインをもたらすだろう。これは両岸関係の発展にとっても有利だという。
馬・総統はさらに、香港、マカオにせよ、中国大陸にせよ、建国の父、孫文・博士が一生追求している民主政治と言う理想を一歩一歩実現することを切に望んでいると表明した。
馬・総統は、民主の発展は決まった公式はなく、憲政制度が移植しにくいと指摘したものの、方向が正しければ、安定した発展と民主、自由を共に重んじる道を見出すことができると信じていると述べた。馬・総統は、台湾は、中国大陸、および香港、マカオの人々と経験を分かち合い、中国大陸で政治、経済の改革を進めるのに最適な方法を探すために共に努力する意向を示した。