馬英九・総統の地域の平和促進への取り組みが国際的に評価された。1956年、当時のアイゼンハワー米大統領の提唱で発足した国際交流団体、ピープル・トゥ・ピープル・インターナショナル(People To People International,PTPI)は、今年の最高栄誉、アイゼンハワー・メダリオン・アワード(Eisenhower Medallion Award)を馬英九・総統に授与すると決定した。馬・総統は19日、台湾で行われる授賞式に出席してスピーチを行う。
馬・総統への授賞はピープル・トゥ・ピープル・インターナショナル台湾支部の推薦を受けてのもの。授賞理由は、南シナ海の紛争が相次ぐ中、馬・総統は「東シナ海平和イニシアチブ」を提唱すると共に、東シナ海と南シナ海における資源の共有、および問題の平和解決を推進していること。
ピープル・トゥ・ピープル・インターナショナルの設立趣旨は、全人類の相互理解と世界の平和を促進すること。アイゼンハワー・メダリオン・アワードの受賞者は毎年、選出されており、過去には南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Rolihlahla Mandela)元大統領、マザー・テレサこと、アグネス・ゴンジャ・ボヤジュ女史(Mother Teresa of Calcutta)、ポーランドのレフ・ワレサ(Lech Walesa)元大統領などが受賞した。アジア初の受賞者は、台湾の宗教団体、慈済基金会の創設者である、証厳法師で、馬英九・総統はこの賞を受賞した初めての中華民国の国家元首となる。
アイゼンハワー元大統領の孫娘、ピープル・トゥ・ピープル・インターナショナル(PTPI)のメアリー・ジーン・アイゼンハワー会長は馬・総統に直筆の書簡で受賞を知らせた。アイゼンハワー会長は、この中で、馬・総統の地域の平和促進への取り組みを評価、馬・総統の「東シナ海平和イニシアチブ」は、同協会の理念と一致しおり、世界各地に広げるに値すると称えた。
受賞のもう一つの理由は、台湾と日本との漁業協定の締結。馬・総統は2012年に「東シナ海平和イニシアチブ」を提唱し、「主権は分割、または譲歩できないが、資源は共有できる」と主張することで東シナ海を平和と協力の海にするよう希望した。
日本政府は、馬・総統の主張に応える形で、2013年に台湾と「台日漁業取り決め」を締結。双方は、釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)周辺、中華民国台湾と日本の領有権の重なる経済水域を、漁業関連の法令の適用対象から外し、北緯27度以南、八重山群島以北の水域でそれぞれの漁船を管理し、相手の漁船の操業に干渉しないことで合意した。
この取り決め締結により、当該水域で発生した漁業紛争は取り決め発効前の年間約18件から1件に減り、東シナ海の平和促進の理想的なモデルとなった。なお、過去2年、この水域における台湾の漁船のクロマグロの漁獲高も漁業取り決めの恩恵で急増加しているという。