行政院環境保護署が、家庭と屋台などで捨てられる食用油も管理の対象とする。一部の業者が、廃棄された食用油を回収して加工し、再び食品に使用されるサイクルに戻していたことが発覚、消費者の間で不安が広がった他、廃棄された食用油の管理に抜け穴があったことが問題視されている。
環境保護署によると、台湾では毎年、廃棄された油で行方がわからないのは約3万トン。環境保護署はこの部分の管理を強化するため、12日、各地方の環境保護部門を集めて会議を開き、廃棄された食用油の管理方法について話し合った。その結果、「家庭もしくは事業以外」で生まれる食用油の廃棄分を、回収すべき項目に加える方針を決定。
環境保護署廃棄物管理処の頼瑩瑩・処長は、合法的な廃棄油回収業者リストを公表し、レストランや小料理屋、屋台で廃棄された食用油はこうした業者に回収させることを義務付ける他、家庭で出る油については各地方の環境保護局が回収すると説明した。
環境保護署が現在、廃棄する食用油についての申告や回収を義務付けている事業者は、資本金台湾元5000万元以上のファストフードのチェーン店、資本金500万元以上の食品メーカー及び合法的な清掃処理団体で約997業者。廃棄物管理処はこの基準をさらに引き下げ、対象業者を拡大することも検討。
一方、衛生福利部の邱文達・部長は、食の安全を守るための取り組みとして、刑罰を強化すること、刑法と行政法で二重に処罰すること、裁判所は刑罰のみを決め、罰金は衛生当局が決定するよう改めることの三つの方向で進める可能性を明らかにした。