アヒルから基準値を超えるダイオキシンが検出された問題について、衛生福利部(衛福部)は偶発的なケースだと説明した。
衛生福利部食品薬物管理署では、国立成功大学に委託し、台湾南部の高雄、屏東地区の食品120件についてダイオキシンの残留に関する調査を行った。その結果、高雄市の三民区、鳳山区、屏東市が提供したアヒルのサンプルのうち、一羽のアヒルから、基準値1.75ピコグラムのおよそ8倍の15.1ピコグラムのダイオキシンが検出された。アヒルから人体に有害なダイオキシンが検出されたのは10年ぶり。
これを受け、衛生福利部、行政院農業委員会、行政院環境保護署は、台湾全域にある8つの大規模な養殖場の、アヒル、飼料、水質、土壌環境について調査を強化した。調査の結果は全て基準値内であったことから、国立成功大学環境医学研究所の李俊璋・主任は、「このケースは単一の偶発的なケースだ。大規模な被害はない」と判断した。
食品薬物管理署の姜郁美・副署長は、「なぜこの一羽のアヒルから高い濃度のダイオキシンが検出されたのか、現時点で原因は不明だ。衛生福利部では、2週間前のアヒル製品に遡って調査を行い、移動制限も設けたが、いずれも基準値を超えるダイオキシンは検出されなかった。」と説明している。
衛生福利部の統計によると、台湾では2004年から昨年まで、2369件の食品および人体の血液中のダイオキシンの含有量について調査を行っており、その中には60件のアヒル肉製品が含まれているが、いずれも問題はなかった。
衛生福利部では今後単一、あるいは偶発的なケースが発見された場合、食品に対するモニタリングを拡大するとして、消費者が安心するよう呼びかけている。