衛生福利部(衛福部)が、廃油ラード事件で調査に非協力的な業者15社のリストを、検察官に送った。
台湾南部、屏東県の食用油製造大手、強冠公司が、非合法な業者から使用済みの食用油や皮革製造業の廃油を購入してラードに混入し、いわゆる「廃油ラード」を生産、販売していた事件は、台湾の食品安全問題に大きな影を落としている。
衛生福利部食品薬物管理署は10日午後、廃油ラード事件が引き起こした食品安全問題に関する最終報告の記者会見を開いた。食品薬物管理署の説明によると、これまでのべ2149人の職員を出動し、8554軒の売り場を調査し、現時点で、問題のある商品が市場に流通していないことを確認したという。
また、強冠公司は、生産した782トンの廃油ラードを、川中の業者235社に販売、これらの業者は、それらをさらに台湾各地の食品加工工場、露天商、ナイトマーケット、飲食業者合わせて1020社に販売したことがわかった。
10日午後2時の時点で、食品薬物管理署は730トン分の廃油ラードの販売先を把握し、161トン分を密封保存、また251トン、製品数にして246項目にも上る問題のある食品を回収したほか、およそ7トンの製品を廃棄処分した。
食品薬物管理署区域管理センターの馮潤蘭・主任は、廃油ラード事件に対して、厳しい罰則を科す立場を改めて強調した。馮・主任は、「高雄市衛生局が、『強冠公司』に対して罰金、台湾元5000万元(日本円約1億7600万円)を科したほか、検察は同社の載・副総経理の財産を凍結、廃油を『強冠公司』に販売した郭烈成・容疑者を勾留、弁護士以外の人との接見を禁じいる。郭・容疑者の資産及び高級車なども差し押さえた。今後郭・容疑者の全ての資金、貯金など資産について細かく調査し、凍結する。また調査に協力しない、あるいは所在地がみつからない業者15社のリストも検察官に提出した。」と説明した。
食品薬物管理署では、司法機関を通じて、この15社の詳細、およびまだ掌握できていない52トンの油の販売先を把握したいという。
なお、香港の業者、金宝運動公司(Globalway Corp.)が、台湾の強冠公司に、食用油と偽った飼料用のラードを販売したことについて、衛生福利部は11日より、香港から輸入されてきた食用油に対して、ロットごとに検査を実施すると共に、輸入業者に対しても香港当局の正式な証明書の添付を要求した。