公共サービスや町の環境の中で、台湾のお年寄りがもっとも不満を持っているのは、電話の音声ガイダンスだったことが衛生福利部の調査でわかった。
台湾では高齢化が進んでいる。衛生福利部では来たる超高齢社会を見据え、数年前から、WHO(世界保健機関)の提案をもとにした、高齢者に優しい国づくりを目指した計画を推し進めている。
衛生福利部国民健康署ではさきごろ、全国の65歳以上のお年寄り2000人あまりに対して、これらお年寄りの住む町の環境について調査した。お年寄りたちの満足度が最も高かったのは、外出して公共の事務手続きなどを行う際の、窓口の担当者の応対と、公共交通機関の割引サービスだった。一方、満足度が低かったのは、電話による音声ガイダンスサービスだった。音声ガイダンスについて、高齢者は何度も選択して切り替えていくことに頭を悩ませるという。また、「歩道および『騎楼』(ビルの1階部分を後退させて、軒下の通路としている部分)の段差」、「高齢者の雇用支援」、「公共交通機関を待つ際の環境」の項目についての満足度はいずれも低いものだった。
この結果について、国民健康署の邱淑媞・署長は、各県市政府は参考にすべきだとして、「電話による音声ガイダンスのうち、高齢者がよく利用するサービスは音声ガイダンスではなく、人が対応すべきだ。また道の段差の解消については台北市、台中市ですでに行っており、他県・市にも奨励したい。また、公共交通機関は非常に重要で、待つ際の環境も改善する必要がある」と指摘した。
邱・署長は現在、「中南部の嘉義県、雲林県、中部の南投県、離島の澎湖県などでは、65歳以上の人口が高齢社会の目安と言われる14%を超え、南東部の台東県、中部の苗栗県、台北市も14%に迫っており、あと4年で台湾全体が高齢社会に突入する」と説明、各県・市政府がお年寄りに優しいまちづくりをスピーディーに進めていく必要性を強調した。