日本占領時代の姿を再現する、「南門町三二三」がオープンした。台北市にある台北植物園の蓮池そばにある木造の平屋建築は日本占領時代に建てられたもので、すでに80年を超える歴史がある。当時は人々がお茶を飲み、一休みするために使用され、その住所は、台北州台北市南門町六丁目323番地だった。
第二次世界大戦終了後、ここは行政院農業委員会の林業試験所宿舎となったが、その後は修繕もされず、荒れ果てていた。このほど、民間団体が資金を提供し、台湾と日本の建築士が共同で修復、当時の姿を復元して2日、「南門町三二三」と命名されてオープンした。
農業委員会の陳保基・主任委員は、「台北植物園は日本占領時代に博覧会も開かれた場所だ。この日本建築は植物園に埋もれ、注意を引くことはなかったが、林業試験所は植物園の文化全体と自然の歴史的な風景を守るため、修復を提案した」と話している。
修復に当たった建築士の郭中瑞氏は、「修復はかなり大変だった。元の形から、かなり変えられていたからだ。協力してもらった日本の教授は非常に詳しかったので、我々は残された跡をたどって、もとの建物を探っていった」と話している。
今回はこの木造建築を修復した他、周囲の日本庭園も日本の仏教の静寂した空間として整備した。「南門町三二三」は将来、植物園の参観者が一休みできる茶店として経営できるようにし、日本占領時代の利用方式に戻すことにしている。