国家安全局(国安局)の秘密経費流用事件の裁判で、李登輝・元総統の無罪が確定した。この裁判で李登輝・元総統は一審無罪だったが検察が控訴していた。台湾高等裁判所は20日、控訴を棄却し、一審判決を支持した。最高裁判所検察署特別捜査チームは29日、「刑事妥速審判法」による制限のため上告を断念したと発表。これにより、李登輝・元総統の無罪が確定した。「刑事妥速審判法」により、一審、二審ともに無罪の場合、判決に法令違反などがない限り上告は認められない。
特別捜査チームは2011年、李登輝・元総統と、国民党の「金庫番」だったとされる劉泰英氏が、国家安全局の秘密経費779万米ドルあまりをマネーロンダリングし、台湾総合研究院オフィスの購入資金とその支出にあてたとして、汚職やマネーロンダリングの罪で起訴していた。
劉泰英氏については、台湾高等裁判所が一審判決の懲役2年8ヶ月から懲役3年に改めた。