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91歳のジェーン・グドール氏:どんなに小さな行動でもみんなで力を合わせれば世界を変えることができる

  • 08 June, 2025
  • 王淑卿
91歳のジェーン・グドール氏:どんなに小さな行動でもみんなで力を合わせれば世界を変えることができる
世界的に有名なイギリスの動物行動学者で、国連平和大使でもある、ジェーン・グドール(Jane Goodall)博士は8日、北部・台北市にある台北科技大学で「行動を通じて希望の灯をともす」と題して講演を行い、1,000人近くの来場者に、生涯にわたって野生動物の保護に尽くしてきたことについて自身の経験などをシェしました。(写真:CNA)

世界的に有名なイギリスの動物行動学者で、国連平和大使でもある、ジェーン・グドール(Jane Goodall)博士は8日、北部・台北市にある台北科技大学で「行動を通じて希望の灯をともす」と題して講演を行い、1,000人近くの来場者に、生涯にわたって野生動物の保護に尽くしてきたことについて自身の経験などをシェしました。ジェーン・グドール博士は、小さな行動でも数千人か数万人が一緒に行動をとれば、大きな変化をもたらすことができ、世界をより美しくすることができると訴えました。

7年ぶりに台湾を訪問したジェーン・グドール博士は8日、台北科技大学で今回の訪問で唯一の公開講演会を開催し、約1,000人の来場者を魅了しました。

ジェーン・グドール博士はまず、私たちは環境、政治、社会的な課題を抱えた困難な時代にあり、今でも世界には少なくとも三ヶ所がまだ戦火に見舞われていると述べています。多くの人が「私たちにはまだ希望があるのか」と疑問を持つでしょう。しかし、彼女は講演のテーマを「行動を通じて希望の灯をともす」に選びました。なぜなら、彼女が第二次世界大戦期間中に育ち、物質的に乏しいその時代、イギリスのウィンストン・チャーチル首相は人を奮い立たせる感動の言葉で人々を鼓舞し、終わりなき戦争に最後に勝ったからです。このことは、当時まだ9歳だった彼女に、未来への希望を持たせるきっかけにもなりました。

ジェーン・グドール博士は、多くの若い来場者の前で、幼少期に自然を観察し、探求することで科学者になるための基礎を築いた方法と、チンパンジーの研究に身を投じる貴重な経験を共有しました。

ジェーン・グドール博士は1960年、東アフリカのタンザニア・ゴンベでチンパンジーの研究を開始し、「チンパンジーが道具を使う」ことを発見。チンパンジーも人類と同じように悲しみ、喜び、母性、および社会構造があることを証明。この研究は人間と動物の関係を見直すきっかけとなり、現在も世界最長の野生チンパンジー研究として続いています。

ジェーン・グドール博士は、すべての来場者に、日々の決断を下す際に、これらの決定は次の世代にどのような影響を与えるかを考え、賢明な選択をするよう呼びかけるとともに、小さな行動でも一緒に行動すれば世界を変えることができると信じていると述べました。

ジェーン・グドール博士は、「小さな行動でさえ、何千人、何万人もの人々によって行われると、大きな違いを生むことができる。そして、私たちは世界をより良い場所にすることができる」と語りました。

講演が終わった後の座談会で、「次世代のオピニオンリーダーの育成」についての考えを聞かれたジェーン・グドール博士は、1991年にあらゆる年齢の若者を対象とした世界規模の環境および人道的プログラム「Roots & Shoots(ルーツ&シューツ)」を開始して以来、確かに多くの影響力のあるリーダーを育ててきたが、それぞれの持ち場で積極的な役割を果たし、前向きな影響力を発揮できるような、より思いやりと同情心があり、社会に高い関心を寄せることのできる普通の人々を育てたいと述べました。

ジェーン・グドール博士はまた、子どもたちは幼い頃から自然環境を愛するように教えられ、学校のカリキュラムに自然と触れ合う機会を含めるべきだと強調しました。子どもたちが心から自然を愛するようにするのみ、自然を保護するという強い考えを持つことができます。そして、子どもだけでなく、若者や大人も自然に近づき、さらには先住民から自然との共生方法を学ぶべきだと述べました。

ジェーン・グドール博士は、自分が使命を持って地球に来たと常に信じており、世界中で講演を続け、環境保全活動を推進している。これは神から与えられた使命であると考えているとし、若者たちに、たとえ困難に出会っても、自分に何ができるかを考えるよう呼びかけました。

現在のホットな話題であるAI(人工知能)について、ジェーン・グドール博士は、「ジェーン・グドール・インスティテュート・スペイン」が西アフリカの国・セネガルで行ったチンパンジー研究計画を例に、研究拠点が僻地にあり、チンパンジーを研究するのが困難であるため、研究チームは多くのカメラを設置してチンパンジーの映像をとってからAI 技術を使用して個々のチンパンジーを特定し、命名とフォローアップ研究を行ったと説明しました。ジェーン・グドール博士は自分のような高齢者からすれば、AIは素晴らしいツールだが、将来新たな課題をもたらす可能性があると笑いながら述べました。

ジェーン・グドール博士は、世界で最も影響力のある霊長類学者、自然保護活動家、教育者の一人であり、国連平和大使でもあります。彼女は、自然保護と人間社会への深い貢献が認められ、アメリカの大統領自由勲章、「東洋のノーベル賞」を目指してつくられ、「台湾のノーベル賞」と呼ばれる台湾の「唐奨(タン・プライズ、Tang Prize)」の「持続可能な開発賞」、アメリカのテンプルトン賞(Templeton Prize)など、多くの国際的な栄誉を受けています。彼女はジェーン・グドール・インスティテュート(JGI)とそのグローバル教育プログラム「Roots & Shoots」を立ち上げ、100カ国以上に根を下ろし、台湾でも30年近く活動し、各地の学校やコミュニティと協力して影響力のある環境教育と環境保全イニシアチブを推進しています。

ジェーン・グドール博士は日本時間6月14日(土)13:00~18:00 国際基督教大学で基調講演を行う予定です。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000160182.html

ジェーン・グドール博士来日・公開記念講演 「平和を希求して──Peace, Hope, and Roots & Shoots」【ハイブリッド開催】

(編集:王淑卿)

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