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民進党の議員、中国が台湾独立を罰するため自国民を犠牲にすると批判

  • 05 June, 2025
  • 豊田 楓蓮
民進党の議員、中国が台湾独立を罰するため自国民を犠牲にすると批判
中国国務院台湾事務弁公室が「頑固な台湾独立派」への制裁を理由に、一部の台湾企業と中国企業との取引を禁じると発表した。写真は、台湾の与党・民進党の沈伯洋・立法委員。(写真:Rti)

中国で台湾政策を担当する中国国務院台湾事務弁公室(略称:国台弁)は「頑固台獨份子(頑固な台湾独立分子)」に対する懲罰を理由に、中国の企業と、台湾の与党・民進党の沈伯洋(しん はくよう)・立法委員(国会議員)の父親である沈土城氏が責任者を務める台湾企業「兆億有限公司」との取引を禁じると発表しました。

沈・立法委員は5日、この件について、「父親は中南米の貿易関係者であり、中南米諸国に協力しほかの国々の商品を仕入れる事業を行っている」と説明、「中国が中国企業に対して輸出を禁止することは、自国民の生産利益を犠牲にしていることになる」と批判しました。沈・立法委員はさらに、「中国はイデオロギーのために、他国の国会議員のみならず、その家族までも処罰対象にしている。このような愚かな政府は中国にほかない」と述べました。

中国国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮・報道官は5日、民進党の沈伯洋・立法委員の父親である沈土城氏が責任者を務める、台湾企業「兆億有限公司」は、中国の一部の企業と貿易取引を行っている。中国は、『頑固な台湾独立分子』に関連する企業が中国で利益を得ることを絶対許さない」と強調。同社に対し懲罰措置を実施し、中国国内の組織、企業、個人とのすべての取引や協力関係を禁止するとともに、ほかの必要な措置もとると発表しました。

この発表に対し、沈・立法委員は5日、「この1年の間に中国国務院台湾事務弁公室から制裁を受けるのはこれで3回目であり、大変光栄だ」と皮肉を込めたコメントを発表。また、中国側の今回の制裁措置は過去とまったく同じパターンであると分析した上で、「中国側の制裁措置は、『頑固な台湾独立分子』のみならず、その家族にも及んでいる」と批判しました。

沈・立法委員はさらに、今回の件には2つの重要な側面があると指摘しました。

第一に、中国が一年以内に自身と家族を続けて制裁した原因は、自身が台湾で国家安全保障関連の法案、たとえば立法委員が中国を訪問する場合の規制や、中国の統一戦線に呼応した行為に対する処罰などを推進してきたことにあると分析。第二に、自身のこうした国家安全保障政策の推進が中国を不快にさせており、「今の中国にとっては、呼吸できることも台湾独立と見なされている」と述べました。

沈・立法委員はまた、「抵抗する者に対して一方的に『頑固な台湾独立分子』というレッテルを貼り、さらにはその家族までも巻き込んでいる。さらに重要なのは、中国が犠牲にしているのが私や台湾の人々ではなく、自国民自身の利益であるだ。自国民の利益を犠牲にすることによってイデオロギーの名の下に、他国の国会議員とその家族を懲罰する。このような愚かな行為は、中国にしかできないだろう」と述べました。

沈・立法委員はさらに、「台湾企業には一定のリスクがあると常に主張している。中国と交流する場合、中国に利用されやすい。そのため、リスク管理が必要だ。この立場に変わりはない」と強調しました。更に野党に対しては、自身が提出した「立法委員の中国訪問に関する事前報告義務法案(通称:立委赴中報備法案)」を立法院(国会)の中で早期に通過させ、順調に審議に進むことができるよう求めました。沈・立法委員は、この法案が成立すれば、今後、立法委員の家族(兄弟姉妹、両親、子供など)が中国で政党・政府・軍関係者と接触する場合、事前報告が義務付けられることになるとし、「私は両手を挙げて賛成する」と述べました。

(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)

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