5月31日の端午節(端午の節句)を目前に控えた29日、頼清徳・総統は北部・基隆市の海洋委員会海巡署(日本の海上保安庁に相当)第2巡防区(巡視防衛区)指揮部を訪れ、海巡署員や関係者を労いました。
頼・総統は挨拶の中で、「海巡署の科学技術強化、特に赤外線サーモグラフィーシステムの導入によって、業務効率の向上を図る方針を行政院(内閣)の卓栄泰・院長(首相)と共に支持する」と述べました。また、海巡署員に対し、サイバーセキュリティの強化に努め、脅迫や誘惑に屈せず、意図せず機密情報を悪意のある人物に漏らさないよう高い警戒心を持つよう呼びかけました。
頼・総統はさらに、海巡署の任務は非常に多岐にわたり、漁船の保護、密輸および薬物犯罪の取り締まりといった海上治安任務のほか、国家の安全保障、社会の安定、国民の生命・財産の保護、さらには海洋保護や海洋関連事務などにも携わっており、非常に重要な役割を担っていると述べました。特に、第2巡防区が管轄する海域は非常に広範囲であるため、今回は海巡署員や関係者の功労を労い、優れた成果を評価するために特別に訪問したと説明しました。
頼・総統は、5月以降の台湾は台風が頻繁に襲来する季節に入る上、中国によるグレーゾーンの侵入がますます頻繁になっている現状を踏まえると、海巡署の業務負担は今後さらに増大することは避けられないと指摘、海洋委員会の管碧玲・主任委員が提案した海巡署の業務パフォーマンス向上に関する施策を支持し、まずは科学技術力の強化が最優先であると述べました。
頼・総統は、現在使用されているレーダーや監視カメラなどの技術装備には、どうしても死角が存在する。そのため、私自身も、卓栄泰・行政院長も、管碧玲・主任委員が提案した科学技術の強化策を強く支持している。特に、赤外線サーモグラフィーシステムの導入は重要であり、さらにAI(人工知能)を活用して最終的な判読を行うことで、我々の業務効率を一層向上させる必要がある」と述べました。
頼・総統はまた、中国によるグレーゾーンへの侵入が絶えない現状に対し、海巡署員に対して重要施設およびサイバーセキュリティの保護を一層強化するよう呼びかけた上で、海巡署員が日常的に取り扱っている情報や業務内容の中にも、悪意を持つ者にとっては貴重な諜報情報となり得るものがあると指摘、常に警戒心を持ち、脅しや誘惑に屈しないことが、サイバーセキュリティの保護に対し、未然の防止につながると強調しました。
頼・総統はさらに、行政院が今回提出した特別予算の中にすでに海巡署が必要とする項目を組み込んでいる。政府としては引き続き資源を投入し、新たな巡視船を購入するなどして、海巡署の各部門および重要なインフラの強靭性を強化していく方針であると述べました。
(編集:豊田楓蓮/王淑卿/本村大資)