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蔡・前総統が民主主義サミットで基調講演、「民主国家は結束して対応すべき」

  • 14 May, 2025
  • 中野理繪
蔡・前総統が民主主義サミットで基調講演、「民主国家は結束して対応すべき」
デンマークを訪問中の蔡英文・前総統が「コペンハーゲン民主主義サミット」で基調講演を行い、民主国家は結束すべきだと強調した。(写真:AFP)

デンマークのコペンハーゲンを訪問中の蔡英文・前総統は現地時間の13日夜、「コペンハーゲン民主主義サミット」に出席し、基調講演を行いました。

蔡・前総統は、地政学的な情勢の変化によってもたらされる不確実性や予測困難な課題に直面する中、民主主義国家は引き続き結束して対応する必要があると強調。台湾は国家の強靭性を強化し、非対称戦力の向上に尽力しており、国際社会に対して、台湾はしかるべき責任を果たす意志があること、安全保障上のパートナーからの支援を当然のこととは考えていないことを説明しました。

蔡・前総統は演説の冒頭で、過去に何度もオンライン形式で民主主義サミットで発言してきたとし、台湾の民主主義と台湾の人々に対する民主主義サミットの確固たる支持に感謝するため、直接出席することを望んでいたと述べました。

そして、今年の民主主義サミットのテーマが「世界の自由と民主主義を守るためにいかに協力すべきか」であることに触れ、世界的な同盟の再編と、権威主義国家が協力を深化させていることに直面している中、これらの課題は共に取り組むべき核心的な問題である。新しい世界秩序においては、民主主義国家間の交流が不安定になっていることから、明確な目標と使命を持ち、創造性と革新性を兼ね備える必要がある。そうすることによって、自身の安全保障と防衛を効果的に強化することができ、既存の価値観を維持することができると述べました。

蔡・前総統は、現在、いわゆる「スーパー選挙イヤー」である余波を受け、新たな地政学的情勢は、既存の貿易と安全保障秩序の不確実性と予測不可能性によって特徴づけられており、権威主義の脅威はかつてないほど大きくなっていると指摘。民主主義国家は今こそ結束して、こうした変化によってもたらされる不確実性や課題の対応にさらに尽力しなければならないと考えていると述べました。

蔡・前総統は、「貿易上の利益の再調整と安全保障上の責任の再配分から生じうる対立に直面した際、民主主義国家は一致団結し、個人および集団の安全保障に対する課題に引き続き効果的に対処する必要がある」と語りました。

また、現在、国家の安全保障と経済的繁栄、そして変化と課題に直面した時の強靭性を確保するためには、新たな戦略が必要だと考えていると述べ、台湾の人々は自らの経験を基礎として選挙を妨害から守り、疫病という課題、情報操作にも対抗し強靭性を構築した。また、非対称戦力に多額の投資をして、全社会防衛の強靭性を構築してきた。台湾はしかるべき責任を果たす意志があり、安全保障上のパートナーからの支援を当然のこととは考えていないことを世界に知ってもらいたいと考えていると説明しました。

そして、台湾の経済の強靭性は、「全ての卵を同じかごに入れてはならない」という概念に基づいており、戦略的なパートナーシップを通じて、ハイテク産業が世界的に安全なサプライチェーンの構築に貢献していると語りました。

蔡・前総統は、台湾の安全は地域の安定と民主主義の価値を守るうえで極めて重要であること。台湾は民主主義、人権、平和と繁栄への揺るぎないコミットメントを持つ国際社会の強固なパートナーであり、台湾の存在は中国の拡張への野心を抑止するのに役に立つと強調。国際社会にとって、台湾の存在は絶え間ない脅威に直面しても民主主義が存続し、発展できることを証明するものであると説明しました。

そして最後に、世界はまさに再編されつつあるが、この切迫感と不確実性の中で、一つはっきりとしていることは、民主主義と強靭性は未来の礎である。台湾は開放性、人間性、民主主義の前提を失うことなく、権威主義の圧力に断固として抵抗できることを証明した。民主主義は完ぺきではなくとも存続することができ、最も困難な課題を解決する力を持っていると強調しました。

(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)

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