中華民国台湾の国交樹立国であるハイチとセントルシアの代表が「中国・中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)フォーラム(CCF)」に参加していたことで、外交上の懸念が生じています。
外交部(外務省)は13日、この状況については把握していると発表。両国政府からも事前に通達があったとし、ハイチの外相は中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)加盟国の一員としての出席であり、セントルシアの出席者は政党の代表として会議に出席しており、政府を代表する身分ではないと説明しました。
「中国・中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)フォーラム(CCF)」第4回閣僚級会議は13日に中国・北京で行われました。
イギリスに本部を置く大手通信社のロイター通信は、ハイチのジャン-ヴィクトール・アーヴェル・ジャン-バプティスト(Jean-Victor Harvel Jean-Baptiste)外相とセントルシアの外交官、ペテル・ランシコット(Peter Lansiquot)氏が出席したと報じ、外交筋の話として、北京当局が過去に同様のフォーラムで中華民国台湾と国交を結ぶ国と接触したことがあると報じました。
外交部(外務省)は13日夜、台湾の国家通信社である中央通信社の質問に対し、外交部は事前にジャン-バプティスト外相ら国交樹立国の代表が会議に出席するために中国・北京を訪問することを事前に把握しており、国交国側も事前に中華民国台湾の大使館に関係する状況を通知していたと回答しました。
そのうち、ハイチの外相はCELAC加盟国の一員として出席。一方、セントルシア政府は出席者はセントルシア労働党の代表として会議に出席したものであり、政府の代表としてではないと強調しているということです。
外交部は、CELACは多国間組織であり、欧州連合(EU)やアフリカ連合、インド、中国などの国々と定期的に会合を開いており、「中国・中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)フォーラム(CCF)」は同組織の定期的な多国間会合の一つであると説明しました。
そして、台湾とハイチ、セントルシアは、長年に渡る良好な協力に基づき、互恵的なパートナーシップを深め続けていると指摘。政府はそれぞれの国の人々の生活に利益をもたらす多くの協力プログラムを推進しており、双方の友好関係は安定している。セントルシアとハイチの政府高官も台湾との友好関係の重要性を繰り返し表明していると語りました。
また、中国の王毅・外相が今回の会議期間中に「一つの中国」の原則に言及したことについて、外交部は、「都合よく古い調子を繰り返しているだけだ」と批判し、中華民国台湾は、一貫して積極的に民主主義体制を守り、人権と法の支配を尊重する主権独立国家であると改めて強調。台湾と中華人民共和国は互いに隷属しておらず、中国が台湾を支配したことは1日たりともない。これは世界に知られている客観的事実であり、台湾の主権を歪曲するいかなる発言も、国際的に認められた台湾海峡両岸の現状を変えることはできない。さらには、中国の独断的で偏った強い意志を他国に押し付け、国際社会を洗脳するという偏ったアプローチを浮き彫りにしている。外交部はこれに対し強く抗議し、厳重に非難すると述べました。
(編集:中野理絵/許芳瑋/本村大資)