蔡英文‧前総統はヨーロッパを訪問しています。蔡英文オフィスの蔡舒景‧スポークスパーソンは12日、蔡‧前総統が現在予定しているデンマークのコペンハーゲンでの訪問日程を終えた後、招きに応じてイギリスを数日間訪問すると発表しました。滞在中、イギリスの政界関係者を訪問し、イギリス在住の台湾人専門家や複数の学術研究機関と交流する予定です。
蔡舒景氏によりますと、台湾とイギリスは民主主義、自由、人権などの普遍的価値を共有する民主的パートナーであり、蔡英文氏の8年間の任期中、台湾とイギリスはさまざまな分野で多くの意義ある交流と協力を行い、双方の関係は大きく進展しました。今回の訪問はイギリス議会の友人たちからの強い招きを受けて実現したもので、台湾とイギリスの関係を非常に重視していることを示すだけでなく、この訪問を通じて台湾とイギリスの友好関係がさらに深まることを期待しているということです。
一方、日本経済新聞の英字メディア「ニッケイ‧エイジア」(Nikkei Asia)は12日、これは非公式ではあるものの、象徴的な意味を持つ訪問である。台湾初の女性総統の来訪は私的訪問とはいえ、イギリスに相当な政治的影響力をもたらしていると報じています。
特にイギリスは近年、台湾への支持を強化しており、蔡英文氏が退任する前の2023年には、イギリスと台湾の間で貿易強化パートナーシップ(ETP)が締結されました。これにより、イギリスは台湾とこのような協定を結んだ初の欧州の国家となりました。また、イギリスは台湾への重要技術の輸出を行い、中国による軍事的干渉を非難し、さらに公の場で台湾を国際組織から排除することに反対しています。このような支持は中国による台湾への野心を抑止するのに役立つと考えられます。
さらに、イギリスがアメリカの権力中枢に持つ影響力は、トランプ政権が台湾との戦略的協力関係を維持するのに役立つ可能性があるということです。
「ニッケイ‧エイジア」(Nikkei Asia)の報道ではさらに、蔡英文氏は8年間の総統任期中、台湾を民主国家として発展させ、中国の拡張主義に抵抗することに尽力したと指摘しています。そのため、蔡英文氏はすでに台湾の重要なブランド大使となっており、現在の頼清徳‧総統の盟友でもあります。今回の蔡英文氏の非公式訪問は、台湾の主権を断固として擁護する頼清徳氏にとって、中国と台湾の野党‧国民党による「トラブルメーカー」というレッテルに反論する際の助けになると見られています。
(編集:許芳瑋/本村大資)